辛い妊娠生活を送っている妊婦さんが、待ちに待った出産当日。
私もそうでしたが、初産の方は出産のイメージが当日までわからないと思います。
そんな妊婦さんに、出産のイメージトレーニングが出来れば少しでも恐怖が和らぐと
思いますので、是非読んでくださいね。
目次
当日、見た目が大きくなっていたお腹
出産予定日まで3週間のある日、
家族に、「なんかお腹がいつもより大きくない?」と言われ
自分ではそうかな~?と実感がなく、ただ少しいつもより体がだるいかな・・・
感じていました。
早めにお布団に横になり、数時間眠ると、お腹がウズウズする感覚が?!
突然の破水にバタバタ
何かわからないけど、お腹の様子がおかしい・・・と感じていた次の瞬間?!
「キュッキュキュキュ!」お腹から聞こえました。
お布団を見ると、少し濡れています・・
これが破水かぁ!!と驚きを隠せず、すぐに家族の元へ。
「病院に電話して、すぐ入院だぁ!」タクシーに電話しても、どこのタクシー会社も
妊婦は断られてしまいました・・「妊婦タクシー」を登録しておけば良かった・・
家族もお酒を飲んでいたので運転出来ず。
入院準備も全くしていなかったので、破水してからバタバタと準備しました(汗)
仕方なく歩いて病院へ
幸い、出産予定の病院までは徒歩7分ほどだったので、仕方なく家族と一緒に病院へ
歩いて行きました。
病院ではすぐに車椅子に乗せられ、「このときが来たんだ!」覚悟が決まりました。
コロナ禍だったので家族はすぐに帰らされ、一人で戦う意識になりました。
陣痛室での耐えがたい数時間
少し検査を受けると、数名が待機出来る(ベッドは仕切られている)陣痛室に移動しました。
陣痛室では、私より前に来ている妊婦さんの声が・・
痛くて辛そうな声が部屋中に響き渡ります。
その方がナースコールをして、助産師さんに「痛いだけで呼ばない!」と
注意されているのを見て一気に怖くなり、
数時間後の自分に起こる恐怖が現実に思えませんでした。
下記は私の場合の陣痛室での時間経過です。(かなり個人差があるのでご参考までに)
- 1~4時間(子宮口1cm~3cm)
痛みも我慢出来るレベル・・(例)生理痛の強めの痛みが数分間感覚でくる感じ - 4~7時間(子宮口3cm~7cm)
徐々に痛みが強くなり、助産師研修生の方につきっきりで腰をさすってもらっていました。・・・(例)お腹の中からドンドンとたたかれている感じ - 7時間~10時間(子宮口7cm~10cm)
耐えがたい痛み。今まで感じた事のない、内側から来るお腹、腰全体が割れるような痛み。
研修生の方に腰をガンガン叩いてもらっていました。痛みのピークには声を出さずにはいられませんでした。
(便秘だったので、途中でおならが出てしまう事も・・・笑) - 10時間後
ようやく分娩室へ・・・
分娩室での数時間
やっと分娩室へ来れた!!という気持ちが強すぎて、少し安心してしまい、陣痛が微弱になってしまいました・・・
- 分娩台に上がる
看護師さん数名と助産師研修生の方数名に取り囲まれ、いつ産まれてもおかしくない状態に。 - 数十分いきむ
いきんでも、いきんでも、なかなか赤ちゃんの頭が見えてきません。
数十分頑張りましたが、陣痛微弱になってしまいました・・・ - 陣痛促進剤投与
投与数分後、また陣痛が!
痛みに合わせていきみましたが、まだ産まれず・・・ - お医者さん登場
なかなか産まれない状態になってしまったので、吸引道具で少し助けてもらいました。
ようやく産まれた
吸引道具を使ったので赤ちゃんが心配でしたが、無事産まれてきてくれました。
出産した瞬間の痛みは全く感じず、少し意識が飛んでいたかもしれません・・・
お医者さんが「少しだけ道具を使ったけど、99%お母さんの力で産んだんだからね」と、
温かい言葉をかけてくださり、私は分娩台に乗ったまま1時間泣き続けてしまいました。
いろいろな感情が一気に流れました。辛かった悪阻、動けない体、産まれた安心感。
看護師さんに「赤ちゃん抱っこ出来ますよ」と言われたのですが、
「今無理ですー!」とママとしては信じられない返事をして泣き続けていました。
何時間も隣にいてくれた助産師研修生の方が、私のスマホで赤ちゃんの写真や動画を
撮ってくださりました。
破水から出産まで約12時間
12時間が長いか短いがわかりませんが、私にとっては長かったです・・・
陣痛室の最後の1~2時間が一番辛い時間でした。
今思えば、陣痛でかなりの体力を使って、分娩台に上がり、
力が無くなってしまったのは高齢出産だからだったのかなぁと感じました。
若ければもう少し体力が残っていて、いきむ力もあったのかもしれないと思います。
私の場合、妊娠前から運動不足で体力も落ちていたので、高齢を言い訳には出来ませんが(笑)
45歳のバタバタ出産が終了
出産が終わり、数日間入院しました(詳しくは産後入院のページでご紹介)
数年たった今でも、助産師研修生の方には本当に感謝の気持ちしかありません。
妊婦健診に通っているときに研修生受け入れの話があり、少し躊躇しましたが
お手伝いしていただいて本当に良かったです。
きっと良い助産師さんになっていると期待しています。
出産当日を迎える妊婦さんにアドバイス
準備不足のずぼらな私ですが、少しだけアドバイスさせていただきます。
- 入院の持ち物準備
当たり前かもしれませんが、入院の準備はしておくに超した事はありません。
初産だと絶対バタバタするので、分娩台で飲むペットボトルの水や
寝たまま飲めるストローのセットなども用意した方が良いです。
実際、私は必死すぎて水が飲めず、脱水症状になりかけました。 - 妊婦タクシーの登録
いざ陣痛が来たり、破水したときにすぐに産院へ行けるように
行く手段の確認をしましょう。
(家族の運転で行く場合は、お酒を我慢してもらいましょう)
だたでさえ大変な事に挑むのですから、持ち物やそのほかの心配は
出来るだけ無いようにしましょうね。
「赤ちゃんに会える!」「会いたい!」気持ちで産むパワーを出したいところですが
実際のところ、「早く出てくれ!」「頼む!」の気持ちに変わっていました(笑)
痛みに弱い私でも耐えられたので、強い皆さんなら大丈夫ですよ。
赤ちゃんの存在を見た瞬間、「頑張って良かった!!」と絶対に思うはずです。
世界中のママが少しでも短い時間で安全に分娩が出来ますように・・・